近内中村遺跡の発掘品
何だろう?
2000.6.12
左は穴の開いた10cm位の硬い石。右は徳利(とっくり)の口のような土器。
四角く囲んだ画像は斜めから撮った同じ土器。
ドリル(きり)

住居を建てるときに柱に穴を開けるのに
使用したり、動物の皮を縫い合わせるさい
にも使われたことでしょう。
石斧

現在の斧と同じように、先がするどくなっていました。
石さじ
(万能ナイフ)

これで色々なものを料理したり
動物の皮を剥いだり、木を削ったりしたことでしょう。

お金

中国製のお金だそうです。
やじり

宮古にはない原石で作られている物もありました。
当時どこの地方と交流をしていたのでしょうか?



竪穴住居跡(たてあなじゅうきょあと)

竪穴住居跡は、古い順に縄文時代の中期末、後期、晩期のほか、平安時代中世の住居跡が見つかっています。縄文時代の住居跡は丸い形をしたものが多く、中期末では複式炉を伴います。平安時代では四角い形のもので比較的深く掘りこまれており、縄文時代の住居跡を破壊してつくっています。
赤ちゃんのお墓

左側の埋甕(うめがめ)の部分。右の穴は、時代が代わってから建てた柱の跡。古い時代のものを壊して建てている。
ヒスイ

近内中村遺跡から出土した細工の細かいヒスイ
何を連想してここまで細工したのだろう?
この他に近内中村遺跡からは3点出土しています。
土偶(どぐう)

遮光器土偶(しゃこうきどぐう)
(光をさえぎるめがねをかけた土偶という意味)

晩期前半の土偶
(3,000年前)

近内中村遺跡になると立体的でリアルに表情を細かく表したものになっています。顔や手足の部分がほとんどで、胴体部分は見つかっていません。
注口土器(ちゅうこうどき)

縄文時代晩期の土器

巻貝型土器(まきがいがたどき)

平成6年度出土。全長23.5cm。本物の巻き貝を模して作成。
今までに全国で報告されている3例と異なり左巻きで無彩色。
祭祀儀礼に用いられたと考えられています。


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